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大覚寺観光ガイド - 【完全版】2021年京都観光の穴場937選!

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大覚寺

大覚寺は嵯峨天皇が別荘として建てた嵯峨院が始まりとされる。嵯峨天皇の死後、長女である淳和天皇皇后によって大覚寺として開創されました。今も大覚寺の中心部に祀られている「般若心経」は空海の勧めによって、嵯峨天皇がじっさいに書写されたものである。大覚寺は嵯峨天皇と空海の親密な関係から始まったといえる。

平安貴族の別荘地であった嵯峨野に建てられた大覚寺は、代々皇室を住持とした日本最古の門跡寺院である。正しくは「旧嵯峨御所大覚寺門跡」といい、皇室が南北2つに分裂した南北朝の時代には、後宇多法皇が大覚寺に住したことにより大覚寺統(南朝)とされ、南北朝合一の講和会議はここ大覚寺で開かれた。

現在でも大覚寺では、中秋の名月(十五夜)には大沢池に舟を浮かべ、平安時代に文化人や貴族がそうしたように優雅に月見を楽しむ「観月の夕べ」が行われています。大覚寺は創建から1200年たった今でも、平安時代の宮廷生活の香りが立ちこめる嵯峨野の古刹として、存在感を示しています。

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大覚寺

宗派 真言宗大覚寺派
創建 876(貞観18)年
価格 大人 500円
小中高 300円
住所 京都市右京区嵯峨大沢町4
TEL 075-871-0071
定休日 9:00〜17:00(拝観受付は16:30まで)
交通 JR嵯峨野線
URL ホームページ

見所

勅封心経殿
勅封心経殿ちょくふうしんぎょうでん
心経とは般若心経の略称。御影堂の奥に位置する。お堂には、嵯峨天皇をは…
心経宝塔
心経宝塔しんぎょうほうとう
大覚寺に入るとまず目に留まる鮮やかな建物。昭和42年、嵯峨天皇心経写経1…
五社明神
五社明神ごしゃみょうじん
五社明神は使用例枚挙に暇無いほどの、大覚寺の中でもとりわけ頻繁に使わ…
宸殿
宸殿しんでん
大覚寺中央に位置する御所風の宸殿。後水尾天皇に入内した東福門院の1619(…
回廊
回廊かいろう
大覚寺内は風情漂う回廊を歩きながら参拝します。廊下が幾重にも折れ曲が…
大沢の池
大沢の池おおさわのいけ
五大堂の東から南北にかけて広がる池で、周囲約1km。814(弘仁5)年頃、嵯峨…
大沢池畔石仏
大沢池畔石仏
大沢池畔にひっそりとたたずむ石仏。なかには平安時代までさかのぼる石仏…
紅葉
紅葉
大覚寺の紅葉時の一枚。紅葉を見ながら歌を詠んでいる歌人たちを想像して…

嵯峨天皇と空海

大覚寺は嵯峨天皇が別荘として建てた嵯峨院が始まりとされる。嵯峨天皇の死後、876(貞観18)年に天皇の皇女で淳和天皇皇后が寺として、淳和天皇の第二子の恒良(つねよし)親王を第一代の住職にして開創した。なお今も大覚寺の中心部に祀られている嵯峨天皇がじっさいに書写したとされる「般若心経」は空海の勧めによって818(弘仁9)年のものである。

後宇多上皇による復興

そののち、後嵯峨上皇が出家して二十一代の住持となり、つづいて亀山、後宇多上皇が入寺して門跡寺院としての格式を高めた。第二十三代の住持となった、後宇多上皇は大覚寺の再興に尽力され、次々と伽藍の造営に努められたので「大覚寺殿」と称され大覚寺の中興とされる。

また後宇多上皇がここ大覚寺を仙洞御所としたことから南朝の大覚寺派がおこり、北朝の持明院統と皇位をめぐって南北朝統一まで対立した。1336(延元元)年には大覚寺の諸堂房舎は、後醍醐天皇と足利尊氏の対立が原因でその大変を焼失。1392(明徳3)年には三代将軍足利義満の仲裁により南北朝合一が実現した。南北朝合一の講和会議は大覚寺で開かれた。

1467(応仁2)年の応仁の乱では丹波勢の放火によって再び焼失。その後は織田信長や豊臣秀吉の寺領の寄進、さらに家康によって約千石の朱印地を受けて日本最古の門跡寺院としての伽藍を復興した。1900(明治33)年には独立し真言宗大覚寺派となった。

809嵯峨天皇即位
818嵯峨天皇、般若心経を書写
818弘法大師空海、心経を讃える
834嵯峨院、嵯峨天皇の御所となる
876清和天皇より大覚寺の号を賜る
876恒寂入道親王、大覚寺開山となる
918宇多法皇、大覚寺で両部灌頂を修する
918寛空、門跡となる
1268後嵯峨院剃髪、素覚と号し大覚寺に住する
1274後宇多天皇即位
1289亀山天皇剃髪、金剛眼と号し大覚寺に住する
1307後宇多天皇剃髪、金剛性と号し大覚寺に住する
1318後宇多法皇、亀山殿にて仁王経を修する
1318後宇多法皇、院政を開始
1321後宇多法皇大覚寺を再建。金堂、僧房など完成
1325性円親王、門跡となる
1336足利尊氏の軍、大覚寺を焼く
1337性円親王、大覚寺を再建
1383大覚寺院家の大金剛院深守准后、門跡となる
1392後亀山天皇より後小松天皇に三種神器授受、南北講和なる
1418心経戊戍開封法会を修する
1419義昭准后、門跡となる
1467応仁の乱により二度にわたって伽藍炎上
1494性守准后、門跡となる
1528賦従が乱入して諸堂など焼失
1615尊性親王、門跡となり、性演を招いて安井門跡を再興
1837慈性入道親王、門跡となる
1842慈性入道親王、東大寺別当を兼ねる
1846慈性入道親王、江戸輪王寺門跡となり、大覚寺を兼帯する
1862慈性入道親王、天台座主となる
1883第一回嵯峨天皇奉献全国生花大会を行われる
1925心経殿、心経前殿落慶

大覚寺へのアクセス

大覚寺は京都市内の北西にある嵯峨野にあります。渡月橋や天龍寺がある嵐山からは少し離れており、嵐山からは徒歩で20分ほどかかります。周辺に電車はありませんのでバスか自家用車のアクセスになります。

JRをご利用の場合

JRをご利用の場合は、JR京都駅から京都市バス28号系統か、京都バス71、81系統に乗車ください。京都市バスと京都バスどちらも利用できる市バス・京都バス一日乗車券カードが便利です。「大覚寺」で下車すぐです。

京阪電鉄をご利用の場合

京阪電鉄をご利用の場合は「三条京阪駅」で下車ください。三条京阪駅から京都市バス61・64系統に乗車、「大覚寺」で下車ください。

自家用車をご利用の場合

大覚寺には有料の駐車場(普通車35台/500円)があります。混雑時は公共交通機関をご利用ください。

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